ノーミソ刺激ノート

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外国文学に興味が持てない人のために

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挫折するものとして読む

外国文学って読めるとカッコいいじゃないですか。

大学生が読むべき本の中に絶対『カラマーゾフの兄弟』が入ってるけど、」実際読んでいる人は0.1%も居ないと思います。

読んだとしてもすぐに挫折すると思うんですよね。

 

長いし良くわからないし。

だから、それは当たり前と思って読んでみましょう。

読みなれていない人は読み始めないほうがいいと思います。

なぜなら読んでいて嫌になるからですね。

 

普段本を読まないのであれば、まずは日本のベストセラー本や、すでに何となく知っている話から読むのもいいでしょう。

知っているものを読んで何の意味があるのかと思うかもしれませんが、何度も読んでいくと解釈が変わっていきますから、それはそれで味わいが違ってきます。

 

ですからそれでも読みたいなら、漫画版から読むといいと思います。

それでも私はすぐに理解はできませんでしたし、その後本篇を読んだら結構漫画版ではカットされている部分があったので、まんがと小説を何度も読み合わせて読みました。

【関連記事】 

カラマーゾフの兄弟を読みとおしたい!その方法 

 

まんがで読破を読むべし 

 

 

「外国文学」は、初めは様子見でいい 

それくらい複雑で馴染みづらいんです。

だからちょっと読んでみようと思っても簡単になじめるものではありません。

いくら日本語訳がされているかと言って、いきなり外国のコミュニティに行っても上手くいきそうにないじゃないですか。

 

だから、初めは様子見するのがいいんです。

このブログでもそうなんですけど、外国文学ネタは反応が良くないんです。

つまり、あんまり読みたいとは思ってないってことだと思います。

 

何でかといえば、そもそも本を読んでないからですね。

日本の本を読んでいる人も少ないからだと思うんですけど、だからと言って書かないという事にはなりません。

書けるものは書きますし、読めるものは読みます。

 

外国文学を読むと何がいいって、外国の雰囲気が分かるんですよ。

でも初めの内は「違和感」を感じるんですね。

独特の居心地の悪さというか。

 

読んでみたい、カッコいいし、語れるようになりたいと思っている人はたくさんいるだろうに、何で読まれないかといえば簡単なことです。

そういう感じが居心地悪いからです。

 

私も中学のころから挑戦しましたけど挫折してまともに読むようになったのは年数が飛んで大学院に入ったころからです。

じゃあ何で読むようになったかといえば読書にしつこくなったからですね。

【関連記事】

読書のカッコよさについて 

 

読書の力って案外「しつこさ」だったりする。読書を長続きさせるには。

分からないものを読む 

私は哲学書をよく読む訓練をしてましたから「わからない」ということが1ページに数10個出てくるんですよ。

そんなことがあっても諦めるわけにはいかないので読まなきゃいけない。

そんな折にフト、小説を読んだらすらすらいけるんで楽しくなっちゃったんですね。

重いオモリを外したらスムーズに動けるようになったっていうのと同じことですね。

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読書をしたいと思っている人はたくさんいるでしょう。

そして有名どころは本屋で立ち読みをするでしょう。

そこでピンと来たものを読むということが普通の読書の導入かと思います。

 

ツイッターを見ても中高生はラノベなどを多く読んでいるようです。

私の周囲にも多くラノベの読者は居ましたが本格的な純文学を読んでいる人というのは大学の文学部のような特殊な所以外では見ません。

(文学部で見読まない人は読まないですけど)

 

国内文学でさえそうなのに外国ともなるとわかりづらいし、名作といわれるほどのものは普遍的な問題を扱っているだけあって緊迫感のあるものが多いですよね。

貧困や病気、精神的な苦悩です。

分かりづらいうえにそういう苦しいものが多く書かれていると、現代人はその内容を我が身に引き寄せて考えることが難しくなります。

 

あと案外あるであろう難所というのは長いカタカナの名前です。

カタカナの名前というのは頭に入ってくるのに音が中心になりますから文字表現の小説の場合かなり頭に入りづらいですよね。

「トム」や「ジャック」のように見慣れた名前であればいいですが、ロシア風の「スメルジャコフ」「スネギリョフ」「キルサーノフ」など聞いたことがなければスッと入りません。

 

「そんなことで?」と思うかもしれませんが、人の名前というのは小説の中で頻繁に出てきますから、そういう小さなストレスが挫折につながるんだと思います。

そもそも私もそうでしたし。

 

じゃあどうやって外国文学は読まれるようになるんだといえば、読んでいる人が

「読んでますよ」

「面白いですよ」

というほかないと思います。

 

それでも普通の人が普通に外国文学を読むようになるかといえばならないです。

何かブームか何かにならない限りは。

じゃあ、今読めている、読み始めている人はどうやって読んでいるかといえば、読書が好きで好きで仕方がない人ばかりでしょう。

外国文学に影響をウケた日本人作家の本を読む

もしくは好きな日本人作家が外国文学を多く読んでいるというパターンですね。

作者が落語好きだったから落語を聞くようになったというのもよく聞く話です。

 

外国文学を読んでいる現代作家はもうたくさんいるでしょう。

始祖的な日本人作家は漱石ですけど漱石の場合は英文学者ですからものすごい量を読んでいるはずなのにそんな感じが作品からは出てきません。

何でかというと漢文もプロレベルだからですね。

 

音楽のと文学のリズム感は通じる(漱石は多分音楽が好き) - ノーミソ刺激ノート

 

中国古典と日本古典。 

 

古典的素養もあったので現代文に大いに影響を与えられたんですね。

ですから漱石を読んでれば外国文学を読んでなくても日本文学も読まなくてもいいくらいだと思いますけどそれじゃあ味気ない気がするので他のものも読むといいかもしれません。

 

翻訳調の日本文学といえば大江健三郎でしょう。

流行っているのは村上春樹ですね。

大江はフランス文学。

春樹はアメリカ文学。

それぞれに強く影響を受けています。

 

思想的に嫌っている人も多いですけど小説はおもしろいですよ。

ノーベル賞を取った川端康成にしても大江にしても特徴は日本語で分かり易いことです。

古典的な言葉を使わずに現代人に分かるような言葉遣いなのに深く考えさせられる作品です。

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